地球環境大賞
お問い合わせ
地球環境大賞
トップページ 地球環境大賞とは 審査について 受賞企業紹介 協賛について 関連情報



第21回地球環境大賞 授賞式

サントリーHDなど表彰

「第21回地球環境大賞」を受賞し、日枝久フジサンケイグループ代表(右)からトロフィーを受け取る鳥井信吾・サントリーホールディングス副社長=24日、東京・元赤坂の明治記念館

産業の発展と地球環境との共生を目指し、地球温暖化の防止や環境保全活動に熱心に取り組む企業や団体を表彰する第21回「地球環境大賞」(主催・フジサンケイグループ)の授賞式が24日午後、秋篠宮ご夫妻をお迎えして、東京・元赤坂の明治記念館で開かれ、各賞受賞者に表彰状とトロフィーが手渡された。
 式典では、大賞に輝いたサントリーホールディングスの鳥井信吾副社長が受賞者を代表して「当社はこれまで、環境保全のためにさまざまなプログラムを用意してきた。今後も日本の美しい自然を守るとともに、資源の徹底した有効活用にも取り組む」とあいさつ、持続可能な社会の実現に全力を尽くす決意を新たにした。

また、フジサンケイグループの日枝久代表は「本年6月にはブラジルのリオデジャネイロで、グリーン経済への移行をテーマに国連持続可能な開発会議(リオ+20)が開催される。気候変動・環境問題にとって非常に重要な年だ」としたうえで、「フジサンケイグループは、社会の持続的発展のため、あらゆる分野で環境と経済、社会との調和による豊かで活力にあふれた国づくりに邁進していく」と強調した。

地球環境大賞顕彰制度委員長を務めるトヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長も「環境関連のさまざまな問題は人類共通の課題として解決していかなければならない。一人一人の英知を結集し持続可能な社会の構築に向け、将来の世代に美しい地球をバトンタッチしていくことが何より重要だ」とあいさつした。

授賞式後のレセプションには産業界を中心に官界、学界などから約400人が出席。受賞者を祝福するとともに、今後の活躍に期待を寄せていた。


秋篠宮殿下のお言葉

授賞式でお言葉を述べられる秋篠宮殿下=24日、東京・元赤坂の明治記念館

本日、第21回「地球環境大賞」の授賞式にあたり、皆様とお会いできましたことを、大変うれしく思います。また、このたび受賞される方々に心からお祝いを申し上げます。

近年、地球温暖化の防止や生物多様性の保全など、環境諸問題に対する人々の意識は非常に高くなってきております。

一方、この1年を振り返りますと、「東日本大震災」をはじめ、台風による豪雨災害、今月に入ってからも全国的な暴風雨など、人々の生活に大きな影響を及ぼす災害も数多くあります。地球環境に関わる問題を考えるとき、保全とともに、自然災害についての意識を一層高めつつ、人類が自然と共存していく必要性を強く感じます。

さて本年は、気候変動枠組み条約などを採択した「地球サミット」から20年の節目の年を迎えます。6月には同じリオデジャネイロで「国連持続可能な開発会議」が開催され、グリーン経済などをテーマに各国首脳が世界の持続可能な開発について議論を深めると聞いており、地球環境の諸問題を考える大切な年といえましょう。

「地球サミット」の開催と同じ1992年に創設された地球環境大賞は、地球環境と共存する産業の発展、そして持続可能な循環型社会の実現を目指し、環境への負荷が少ない製品や、そのための技術を開発し、地球環境に対する社会の意識向上、そして、自然環境保全を通しての社会への貢献を図ることを目的としております。

今年で21回を数えるこの賞は、産業界から始まり、自治体、学校、そして市民グループへと表彰対象を広げながら、環境活動に熱心に取り組む人々の姿勢を広く顕彰し、環境に対する意識を高めることに貢献してきたといえましょう。今後とも日本の優れた技術や知識が地球環境の保全に貢献し、世界の発展に寄与していくことは、誠に大切なことと考えます。

終わりに、受賞者をはじめとする皆様が、今後とも率先して、積極的な取り組みを進めていかれることを期待するとともに、その活動がより一層広がり、地球が緑豊かな水の惑星として、末永く潤っていくことを願い、私のあいさつといたします。


「自然と社会との共生」に全力 大賞受賞あいさつ サントリーHD副社長 鳥井信吾氏

サントリーHD副社長 鳥井信吾氏

授賞式で大賞受賞の喜びを語るサントリーホールディングスの鳥井信吾副社長
24日、東京・元赤坂の明治記念館

このたび、栄えある第21回「地球環境大賞」をいただき、大変光栄に存じます。

サントリーグループには「人と自然と響きあう」という企業理念と、「水と生きる」というコーポレートメッセージがございます。その根底に流れるのは1899(明治32)年、鳥井信治郎によって創業されて以来変わらぬ「自然と社会との共生」の精神です。「天然水の森」の活動は、清らかで豊かな地下水の持続可能性のために2003年より開始した森林保全活動であり、現在では全国15カ所、総面積7550ヘクタールへと拡大し、100年後を見据え継続しております。

また、循環型社会の実現に向けて、原材料・エネルギーなどの資源を徹底的に有効活用し、持続可能なビジネスを構築するよう努めております。

メカニカルリサイクル技術によりペットボトルからペットボトルを再生する、日本で初めての「リペットボトル」への挑戦も、その一つで、この度、再生PET樹脂の使用量を50%から100%へと拡大することに成功し、新たな石油由来原料を全く使わないペットボトルの製造が可能となりました。

当社はこれまで、「環境」の視点を経営の柱の一つに据えて、環境保全のためのさまざまな活動を行ってまいりました。日本の美しい自然を守るとともに、資源の徹底した有効活用にも取り組み、今後も「水と生きるサントリー」として、持続可能な社会の実現に寄与するべく全力を尽くしていく所存です。


持続可能な社会 次世代に残す

24日、東京・元赤坂の明治記念館で行われた第21回「地球環境大賞」の授賞式。この日は初夏を思わせるような日差しの中で、受賞者は会場のあちこちで環境談義に花を咲かせていた。


受賞 喜びの声

■地球環境大賞

鳥井信吾・サントリーホールディングス副社長 「天然水の森」は、弊社の事業活動に不可欠な、清らかで豊かな地下水の持続可能性を追求するものとして2003年より開始した森林保全活動であり、数十年から100年後を見据えて継続しているものです。「リペットボトル」は循環型社会の形成に貢献したいとの想いから、徹底した安全性の確保という難関を乗り越え実現した画期的なシステムです。今回の受賞を励みに、今後も、持続可能な社会を次の世代に引き渡せるよう、環境経営を推進してまいります。

■経済産業大臣賞

佐久間国雄・東洋インキ会長 当社の主力製品である印刷インキは環境対応を考慮し「CO2削減」「持続可能」「地産・地消」をモットーにモノづくりに取り組んでいます。このたび、ライスインキが高い評価をいただき光栄に存じます。今後も日本発の環境調和型製品の開発と提供を心がけ貢献していく所存です。

■環境大臣賞

辻尾敏明・佐川急便社長 このたびは当社が取り組む環境保全、自然との共生に向けた活動について、高くご評価いただき大変光栄に存じます。物流企業であるからこそ、環境保全に向けて従業員の意識向上を含めた多面的なアプローチから継続的に取り組んできました。今回の受賞を励みに、これからも地球環境に配慮した企業活動を一層推進してまいります。

■文部科学大臣賞

藤井克己・岩手大学学長 歴史と格式のある第21回地球環境大賞文部科学大臣賞を大学教育機関として初めて受賞することができ、誠に光栄に存じます。学生と教職員が協働し、全学で進めている環境教育・ESD・環境マネジメントと環境配慮活動が高く評価されたことに感謝します。
今回の受賞を励みとして「サスティナブル・キャンパス」の形成と「岩手の復興と再生」に「オール岩大パワー」で引き続き尽力します。

■国土交通大臣賞

中村満義・鹿島建設社長 社会基盤の省エネルギー化は建設業の重要な使命であり、今回の受賞は大きな励みとなります。今後とも建物のゼロ・エネルギー化実現のため技術の蓄積に努め、低炭素社会づくりに貢献する所存です。

■日本経済団体連合会会長賞

末川久幸・資生堂社長 事業活動と一体となった取り組みとして、主力商品『TSUBAKI』の原料産地における植林・保全活動を評価頂き大変光栄に存じます。今回の受賞を励みに、人も地球も美しく共生する持続可能な社会の実現に向けた取り組みを一層推進してまいります。

■フジサンケイグループ賞

山本忠人・富士ゼロックス社長 当社にとって創立50周年となる本年にこのような栄えある賞をちょうだいしたことはこの上ない喜びです。今回の受賞を励みに、次の50年に向けて、環境問題をはじめ、社会や企業における課題解決にお役立ちできるよう、ドキュメント・サービスとコミュニケーションの革新に取り組んでまいります。



経済、社会と調和 豊かな国づくり推進

社会の持続的発展に努力

フジサンケイグループ代表・日枝久氏

フジサンケイグループ代表・日枝久氏

本日ここに、秋篠宮同妃両殿下のご臨席を賜り、ご関係の多くの皆様のご出席のもと、第21回「地球環境大賞」の授賞式を行わせていただきますことを心から感謝申し上げます。

昨年3月に発生した東日本大震災から1年が経過しましたが、いまなお、多くの方々が厳しい生活を送られています。あらためて心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地の復興が一日も早く実現いたしますよう祈念いたします。

さて、今年で第21回を迎えるこの地球環境大賞は、私どもフジサンケイグループが「産業の発展と地球環境との共生」を基本理念に、1992年に発足いたしました。両殿下におかれましては、当初から一貫してご臨席を賜るとともに、関係各方面からのご協力と、ご理解を頂きながら、おかげさまで日本を代表する環境顕彰制度として広く社会に定着してまいりました。私どもにとりまして誠に喜びに堪えません。

本年は、92年に開かれた「地球サミット」から20周年となり、6月にはブラジルのリオデジャネイロで、グリーン経済への移行をテーマとする「国連持続可能な開発会議」、いわゆるリオ+20が開催されます。その意味で、本年は気候変動・環境問題にとって非常に重要な年であります。

私どもフジサンケイグループは、社会の持続的発展のため、今後とも地球環境大賞をはじめ、あらゆる分野で「環境」と「経済」、そして「社会」との調和による豊かで活力にあふれた国づくりに向け、これまで以上に邁進(まいしん)していく所存であります。

今後とも、皆様方のなお一層のご支援を賜りますようお願い申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。

美しい地球へ英知結集

顕彰制度委員長・豊田章一郎氏

顕彰制度委員長・豊田章一郎氏

本日は、秋篠宮同妃両殿下のご臨席を賜り、このように、第21回「地球環境大賞」授賞式を迎えることができましたことを、心から感謝申し上げます。そして、本日、受賞される皆様に、心よりお祝い申し上げます。

昨年3月、東日本大震災という未曽有の自然災害に見舞われ、復旧・復興が急がれているものの、日本はいまなお多くの難問を抱えております。震災によってエネルギー問題もクローズアップされておりますが、環境に関するさまざまな問題は人類共通の課題として解決していかなければなりません。

私たち一人一人が英知を結集し、持続可能な社会の構築に向けて、将来の世代に、豊かで美しい地球をバトンタッチしていくことが、何より重要であると考えます。

この地球環境大賞は、20年以上の長きにわたる関係者の皆様方のご尽力、ご努力により、権威と影響力のある顕彰制度として、高い評価と支持を得ております。顕彰制度委員会としては本賞の社会的な評価をさらに高めるとともに、社会・経済の持続的発展の一助となるよう、努めてまいる所存でございます。

今後ともより一層のご理解・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げ、あいさつとさせていただきます。

保全活動の裾野広がる

審査委員長講評・有馬朗人氏

審査委員長講評・有馬朗人氏

今回は、全国の企業や団体、学校などから合計96件の応募が寄せられました。環境問題の解決に向けたさまざまな活動や取り組みは年々幅を広げており、温暖化防止策や生物多様性の保全など、持続可能な社会の実現に向けての真摯な姿勢を、審査を通じて実感することができました。表彰する優秀7組の内容はいずれも甲乙つけがたく、審査にあたっては大変苦労いたしましたが、最高得点を獲得し、総合評価の高かったサントリーホールディングスにグランプリに相当する「大賞」を授与することにいたしました。

他の6組につきましても、それぞれが「地球環境大賞」の名にふさわしい成果をあげております。こうした素晴らしい取り組みが社会の裾野に広がり、環境問題に対する社会全体のレベルアップにつながること、より良い地球環境を維持するという考え方が広く社会に定着することを期待したいと思います。

本顕彰制度が今後、ますます充実し、地球環境の保全活動に積極的に取り組む産学官、市民グループの良き指針となることを願っております。


クリーンな地球伝えたい 乾杯あいさつ WWFジャパン会長 コ川恒孝氏

乾杯あいさつ 川崎重工業・長谷川聰社長

今回の審査で感じたことは、栄えある賞を受賞された方以外にも、実は素晴らしい会社がたくさんあるということがよく分かりました。環境問題に対する経済界、社会全体の取り組みが上がってきていることを大変うれしく思っています。近く「リオ+20」(国連持続可能な開発会議)がありますが、WWFもいろいろな形で地球環境のために一生懸命にやっていきたいと思います。

子供や孫などの次の世代が途方に暮れることにならないよう、みなさまと力を合わせて地球をクリーンなまま伝えていきたいと願っています。


省エネ活動推進へ さらなる誓い

レセプション会場では、地球環境大賞に特別協力しているWWFジャパンのコ川恒孝会長(右)に産経新聞社の清原武彦会長から寄付目録が手渡された

第21回「地球環境大賞」の授賞式後のレセプションには、受賞者に加えて産業界や官界などから多くの関係者が参加した。受賞者は喜びを分かち合うとともに、電力不足の問題に伴い省エネ活動の推進が重点課題になっている点を踏まえ、環境対策のさらなる強化を改めて誓った。

岩手大学からは5人の学生が出席。秋篠宮ご夫妻を囲む形で、震災のボランティアや環境問題にどのように取り組んでいるのかを説明した。環境マネジメント学生委員会の西郷優さんは「2人のお子さまが私たちの世代ということもあり、興味を持って聞いてくださった」と感激の面持ちだった。

藤井克己学長は「持続可能な社会づくりを通じ、学生の力を引き出すことに成功した。これからは幅広い活動に力を入れたい」と意欲を示していた。

富士ゼロックスの山本忠人社長は、秋篠宮ご夫妻に自社の省エネ・省資源戦略を紹介。「ポイントを的確につかみ、分かりやすく説明することがどれだけ重要なのかを、改めて認識した」と語っていた。

社員のボランティアによる椿の植林・保全活動が評価された資生堂の末川久幸社長は「今後も力を入れ、地域ブランドの活性化にも役立ちたい」と意気込んでいた。東洋インキは、地産地消型の循環リサイクルが決め手となった。佐久間国雄会長は「海外での生産活動でも、地産地消の視点を重視したい」と新たな方向性を明確にした。

佐川急便の辻尾敏明社長は「これからも、より精進しながら、社会・顧客ニーズに応えてきたい」とし、鹿島の中村満義社長は「2020年までにエネルギーゼロビルを採用いただけるようにするためにも、今回の受賞は大きな励みになる」と語っていた。


授賞式を前に、緑のじゅうたんを敷き詰めたような会場の中庭に集まり談笑する受賞企業の代表者ら

授賞式に引き続き行われた記念レセプションには受賞関係者や経済界を中心に国内外の来賓など約400人が出席し、なごやかな雰囲気が広がった

■「多様な技術、アジアに紹介を」

レセプションには、ラオスのケントン・ヌアンタシン大使をはじめ、アジア各国の駐日大使館の関係者も顔を見せた。

タイ大使館のシントン・ラーピセートパン次席公使は「日本企業は、自動車などの製品開発だけでなく、大気汚染や水質浄化などの多様な環境技術で世界をリードしている。そうした技術をアジア各国で積極的に紹介し、各国の環境意識を喚起してほしい」と強調、国際的な環境技術協力をより一層強化することに期待を寄せた。

トルコ大使館からはハーカン・アルカン経済参事官が出席した。トルコでは主に大都市で、自動車の排ガスなどを起因とした「二酸化炭素(CO2)の問題を抱えている」という。このため、燃費性に優れた国民車の開発プロジェクトが進んでいる。

完成車の開発に向けた独自の技術を持ち合わせてはいるものの、アルカンさんによると、環境に関わる最後の部分が足りないといい、「日本の技術を必要とするときがくる」と語っていた。


第21回「地球環境大賞」受賞者

▲一覧に戻る

Copyright (C) 2007 産経新聞社 フジサンケイ ビジネスアイ